母親は早くして、亡くなった。
けんジイさんが21歳の時だった。
天竜区の龍山町の山間地で生まれ育ち、
成人して浜松の町工場に勤め、
縁あって父と19歳で結婚した母だった。
けんジイさんは高校入学時から家を出て一人暮らしだったから、
母とは大人として日常を暮らしたことが無く、
分別のある会話をした覚えがほとんどない。
だから、
母の泣き言、母の本音も、夢、、、何も知らずに永遠の別れをした。
今思えば、母を失くした全ての人間同様、、、後悔には限りが無い。
母に、たぶん、、、「ありがとう」と云った覚えが無い。
これは一番つらい後悔だ。
言うは易く行うは難し、、、、昔の人はいい事を云ったものだ。
久しぶりの龍山町にて。
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