作曲家森孝雄氏のHPは魅力的な画像からはじまる。
朽ちた切り株の上に子供が座り、足元の苔の間から生えたばかりの小さな杉の木を眺めている。
そして言葉がつづられている。
「人は妖精に守られて 妖精は森に守られて 森は人に守られて 森はつづく」
浜松市秋野不矩美術館2Fで開催されていた地元写真家内山文寿氏による写真展。
最終日の20日は森孝雄氏のピアノ演奏が行われた。
バッハやヘンデル、サティーなどのクラシカルな作品とともに、
展示された作品の中から選び出した数枚の作品をテーマにした即興演奏も行われ、
森孝雄氏の演奏の幅の広さも味わうことが出来た。
内山文寿氏の写真のなかにも、
森林の天然更新の一瞬を撮った一枚の作品があり、私の眼には印象的だった。
展示室で楽器を演奏すること自体は珍しいことではないが、
写真だけでなく「天竜の森・自然・きこり」にかかる展示の一貫性は
「企画写真展」の名にふさわしく、
作曲家森孝雄氏の存在はそれ以上に必然性を感じた。
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