マイルスデイビスはデイジーガレスピーにあこがれていたが、
彼ほどの体格に恵まれず、彼のような高音での超絶技巧も体質に合わないと悟り
自らの道を切り開いたと聞いている。
伊勢秀一郎はそのマイルスにあこがれてジャズの道に入ったと聞く演奏家の一人。
その演奏スタイルもマイルス同様にユニークだ。
彼もまたマイルスのように自分の体質をいち早く見抜き、
自らの演奏スタイルを確立した演奏家の一人だと云っていいだろう。
トランペットにも時として「ミュート」(弱音器)の指示があるが、
この楽器に関しては、ミュートは確かに弱音の効果はある。
しかしそれよりも結果的には音質を変えることであろう。
伊勢の身体には何処にも売っていない「弱音器」と云う器官が備わっている。
トランペットの生音を、そのままこれほど弱音で、、、、、吹ける人。
秋の夜長、まるで寄り添うように流れる、彼のトランペットを繰り返し味わう。
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