会社勤めをしていた頃、夏の週末には奥浜名湖へ頻繁に夜釣りに行った。
一人で電気ウキの赤い光を眺めながら夜更けまで過ごす。
アレコレと物事を考える絶好の時間と場所だった。
定年退職して数年経ったが、釣りに出掛ける回数は激減。
それでも、そのことが不幸だと感じている訳ではないから、
私の釣りは「趣味」とは云えないのかもしれない。
それはともかく、「一人の時間」は必要だ。
昔読んだ新聞記事によれば、「一人の時間」は自分自身との対話であり、
それが出来ないと、人生いたるところで損をする、、、、そうだ。
演奏家で最も一人でいる時間が多いのはピアニストであろう。
弾きこなすべき曲数が圧倒的に多いからだ。
ピアノ演奏家の練習となるとたぶん、次元が違うと思う。
孤独な時間を過ごしているとは云えても、
到底「一人の時間」を過ごしているとは云えないだろう。
昨夜は久しぶりに、佐久米のテトラ海岸に行った。
私にとって釣りは、趣味と云うよりも「一人の時間」の道具なのだろう。
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