浜松のギター製作家江崎秀行が主宰する「浜松ギター鑑賞友の会」。
「ナイロン弦で弾くギターを楽しむ、、、、」
この会のコンセプトは分かりやすい。
年に数回のコンサートが土曜日の夜、行われる。
筆者も会員ながら、なかなか都合がつかないでいるところ。
今回は「情熱大陸」「トップランナー」「旅のチカラ」などメディアでも紹介され話題となったフラメンコギタリスト沖仁(おきじん)。
こればかりは最優先。
カミさんと出かけたが、当日券はすでに完売。
私は会員なので問題ない。
きょう欠席の会員さまから何とか席を譲り受け二人無事に入場。
演奏はファルーカと云う曲種から始まった。
ファルーカと云う言葉はフラメンコファンでなくても、ギターを持てば必ずお目にかかる。
多くはAマイナーで弾かれる最も分かりやすいアクセントの二拍子の曲。
ファリアのバレエ組曲「三角帽子」のなかの「粉屋の踊り」はギターでも弾かれる曲だが、
これも曲種で云えば「ファルーカ」となろう。
それはさておき、沖仁のファルーカはまるで違っていた。
アポヤンドの固い音色での早弾き。
それに続くハイポジションを駆使したメロディックなフレーズ。
時には非常にやわらかな音色でのラスゲアード。
指の腹で弾いているであろう激しいリズム。
フラメンコの別世界を堪能。
観客を二つに分けてパルマ(手拍子)を競わせながらギター演奏するなど、
演奏時間の使い方もうまい。
チューニングをデジタルで行ったり、カポタストに合わせて第五ポジションに
マークを移動するなどナチュラルで素直な人柄も合わせて、
すっかり沖仁ファンになってしまった。
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