佐藤慎一と藤井学、恒例の「トラベラーズ」を聴く。
二人は名古屋、岡山、熊本、防府、今治、松山、高松と二千数百キロを移動し、ツアー先の様々な地元ミュージシャンと共演してきた。
ツアー最後の夜は浜松。
ピアニスト山田ミカを迎えジャズスポット「アナログ」で行われた。
このピアノトリオは昨年4月にも組まれ、同ライブハウスを沸かせた。
ベーシスト佐藤の演奏技術の確かさと、
音楽に対する強い姿勢のようなものに惹かれたのを思い出す。
今回は二曲に跨りアルコ(弓で弾く)を存分に聴かせた。
ハイポジションの音程の確かさは正にクラシックの域。
ただのベース弾きでないことは誰の耳にも明らかだったろう。
トリオの音量や強弱にもメリハリが感じられ、
ピアノの和音がいつになくソフトで美しく、そして冴えている。
私の耳には何時になく心地よかった。
久しぶりにトリオの醍醐味を味わった。
コメントをお書きください