眠れぬ夜、ラジオを聴く。
NHK第一放送の「ラジオ深夜便」だ。
音楽特集を聴きながら眠りに落ちる。
昨夜は男性ヴォーカル特集をやっていた。
昨夜はドゥーリー・ウィルソンが映画「カサブランカ」で歌う As time goes by を
久しぶりで聴いた。
昔々の揺れるようなピアノの音、味わいのある歌いっぷりだ。
ラジオの解説が云う。
この曲は「時の過ぎ行くままに」と云われるが、
「どんなに時が過ぎても」が本当の意味だ、、、、と。
邦題があたかも間違いであるような、ケチをつけた。
まあ「ケチ」とは言っても、この曲については定番の解説なのかもしれない。
しかし、
「たとえどんなに時が流れても、、、、」と 訳されるところに
but 、 however 、even if、 no matter 、、、、
などの類の単語は見当たらない。
タイトルを「どんなに時が流れようとも」とするのは歌詞全体からの意訳だ。
だから直訳すれば「時の流れとともに、、、、」を
「時の過ぎゆくままに」としたこの邦題はあながち間違ってはいない。
日本語の情緒が匂ういい邦題だ。
歌詞のなかで、
「どんなに時が過ぎようとも、真実は揺るぎのないもの」と意訳されているところを
「真実は、時の流れのように揺るぎないもの」あるいは
「真実がゆるぎないものであることは、時の流れが確かめる」
とも訳すことが出来る。
邦題があたかも間違いであるかのような昨夜の解説を聞き、
また眠れなくなっていた。
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