昔のNHKテレビ、小野リサと渡辺貞夫の関わる番組があった。その昔に彼女が育ったブラジルのロケもあり、
ドキュメンタリーとしては面白かった。
二人がセッションをやる場面があり、そのデュオが信じられないほどお粗末だったので、よく記憶している。
音楽好きなら「あァ、あの時の番組だな」とすぐにその時の失望感を思い出すに違いない。
それ 以来、小野リサを聴いてない。
閑話休題。
ボサノバと云えば平田王子(きみこ)と云うシンガーソングライターをご存じの方は少ないだろう。
最近は旅(地方で演奏)もするし、ピアノの渋谷毅とのコラボも多いから、シンガーとしての露出度は上がっている。
私にとってのボサノバはこれ。
彼女は自らポルトガル語で作詞、作曲し、そして歌う。
彼女のギターの音色はクラシックギターそのままに、非常に確かだ。
華奢な指だが、よく訓練され磨かれている。
いわゆる「コードを弾く」のではなく、「必要な音」を出している。
雨の季節になると平田王子のオリジナル「聖橋」(Ponte Santa)と云う曲を思い出す。
最初の録音は二番目のアルバム「オルフェのサンバ」の中にある。
彼女の実力を物語る、美しく印象的な曲だ。
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