楽器のなかには純正律と平均律があるのは承知していた。
ギターは平均律の楽器だ。
奏者としては調律に大変悩む。
5弦(A)と1弦(E)を完全5度のハーモニーで合わせる。
その後各フレットの位置関係ですべての弦を合わせる。
すると今度は5弦と1弦のハーモニーが狂っている。
こんなものかと半信半疑で演奏に入る。
このような一種のストレスを背負い、何十年もギターを弾いた。
二胡はバイオリンと同様フレットが無い。
内弦をチューナーかピアノで合わせ、外弦を内弦の開放弦を基に音階で合わせる。
つまり完全5度で調律する。
すると、今度は外弦の開放弦がチューナーで確認すると音が低すぎるのだ。
結論: どうすべきか?
開放弦をピアノの音で合わせる。
開放弦と開放弦の間にある音階(音程)は適当にやる。
開放弦の音が最も重要。
その音はピアノから取る。
世の中の楽器は、すべて平均律で我慢、あるいは妥協する。
それが音楽というものだ!
専門家にとっては当たり前かもしれないが、
長い時間かけて分ったこと 。
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