江崎秀行著「ギターとの闘い」は、ヤマハ手工ギターの製造の歴史を通して、著者の40年にわたる技術者としての奮闘記である。
けんジイはクラシックギター全盛期を経験した者の一人。
最後に購入し、今も所有しているGC-20S.
このモデルが生まれる経過が手に取るように分る。
表板の材質による音の違い。
米杉と松にどのような違いがあるのか、またそれが製品として色分けされてゆく様を 興味深く読んだ。
ギター製作の基本から、想像もできなかった裏話。
観念的な表現無しに、簡素でリアルに書かれている。
小原安正(私が初めて学んだテレビギター教室の講師)
レヒーノ・サインス・デ・ラマーサ(静岡でのコンサートを思い出す)
セゴビア(映画でしか観ていない)
ジークフリート・ベーレント(浜松市民会館のコンサートに行った)
などの往年のギタリストとの交流。
著名なギター製作家から本場スペインの技術の習得の物語。
中林淳真(若いころ目白の教室にも何回か行った)とヤマハの関わりなど。
今もクラシックギターづくりに、本場スペインの香りを求めてやまない著者。
江崎ギターに乾杯。
コメントをお書きください
早川 知 (水曜日, 24 8月 2022 09:06)
私もYAMAHA時代の江崎秀行氏監修のギター(GC-20)の愛用者です。この本を只今探し続けています。なかなか見つかりません。いつか手に必ず購入して読みたいです。
けんジイさん (水曜日, 24 8月 2022 17:56)
江崎秀行氏から直接お借りして読みました。
クラシックギター全盛期がとても懐かしいですね。