けんジイさんの仕事、しばらくはキウイの剪定作業だ。
剪定の目的はたくさんある。
樹木によってその時期も変わる。
基本的な剪定は、樹木が眠っているこの寒い時期に限る。
剪定は子育てのように難しい。
剪定は、若い夫婦が行う我が子への教育に似ている。
将来を見越して、いいところを延ばしてやる。
将来を憂い、大ナタを振るうこともある。
剪定が、すべての成長を左右すると思ってあれこれ勉強する。
しかし、実りの秋を迎えると分る。
剪定は目的を果たすための、要素の一つにすぎない。
素質、環境、天候、剪定、肥料、受粉、摘果。
キウイの成長を少しだけ助けるのが私の仕事だ。
出来のいい子が親のおかげでもないし、
出来が悪いと言って、親のせいでもない。
ただ剪定は、やり直しがきかない。
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言の葉 (日曜日, 08 1月 2012 20:38)
キウイの剪定を子育てになぞらえるなんて、
さすがけんジイさんですね。
今更ながら私も同感です。
寒い中、ケガなどしないよう気をつけてください。
伊藤健蔵 (月曜日, 09 1月 2012 08:14)
ありがとうございます。
キウイは、あまりたくさん生らせると品質が落ちますが、
子供はたくさん産んでもらえば、中にはいい子が育つかもしれません。
やっぱりやり直しはきかないですね。