北九州小倉、「カサブランカ」という店が4軒あった。
私の知るジャズ屋「カサブランカ」は今はもうない。
ここでは森山さんは「オーナー」と呼ばれる。
店が始まると、森山さんはピアノを弾き始める。
ピアノの曲線にカウンターが周る。
決まって「カサブランカ」(ATGB)を、バースから。
私は「九州のカーメンキャバレロ」と呼ぶ。
「人を幸せにするために、神が九州に贈られたピアニスト」だった。
音楽に関する人の話をしっかり聞いてくれる。
静かで、温厚、やさしい口調で主張はまげない。
人望の熱い九州人だ。
お酒は飲まず、コーラを少し。
素晴らしい常連たち。
あの表具屋さん高○○さんは今頃どうしているだろうか?
Fちゃんは?
「魑魅魍魎」「薔薇」なんでも書いてしまう、
国語に強いあのママ(奥さまは11時すぎるとソファーで失神)今は?
その後、私は九州に行かなくなった。
最後の夜、何となく私の送別会になって、盛り上がった、、、、。
オーナーが「おみやげ」をくれた。
その夜弾いたすべての曲と常連たちのメッセージの録音カセットだ。
最後の夜のママの声が聞こえる、、、、、泣くんじゃネエ!
このシリーズを10回書く。
「カサブランカ」からは始めるほかない。
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